2010年01月16日
建築の可能性/駿府教会 -その1外観-
駿府教会
静岡県静岡市
設計:西沢大良建築設計事務所
静岡県静岡市
設計:西沢大良建築設計事務所
静岡県静岡市にある駿府教会をご紹介します。西沢さんには大学に在学中に指導して頂きました。実際に建っている彼の建築物を見るのは初めてだったので、ワクワクして行きました。
やはり、良かった。その一言。
降り注ぐ光の粒にさえも彼がデザインしているような建物でした。
----外観1----
市街地中心の線路沿いの角地に建てられたキリスト教プロテスタントの教会。道路からも電車からも見え、人目に付きやすい場所です。
[構成]
木造。1階は教会とミーティングルーム。2階は3部屋の個室、リビングダイニング、テラスを持つ牧師さんの住居になっています。
[外観1]
外装はレッドシダーを使い、表面に粗い凹凸(割肌板)を残しています。時間が経つごとに色がシルバーブラックに変色し、太陽光が乱反射を起こします。写真が白く光っているのはそのせいです。
----外観2----
直方体の教会に対して、ミーティング+住居部分は切妻形のファザードで構成しています。どちらの形も一般的に使われるものですが、存在感を強調して見えます。人・車・電車が多く通るので、遮音・吸音材が幾重にも積層させ、音が教会内に入らないようにしています。
----細部1----
外壁の先端にあるのが雨樋です。教会部分をより直方体として見せるために小さし、目立たない場所(東側)に作っているのだと思います。
[外壁]
この写真からも外壁が木の色ではなく、シルバーブラックになって変色しているのが分かります。
----細部2----
[エントランス門扉]
左の写真のようなデザインになっています。ツルと葉が巻き付き、可愛らしいデザインでありながら、関係者以外立ち入り禁止と言わんばかりの存在感があります。この門をくぐるとエントランスホール(通路)があり礼拝堂に入ります。
[立上がり・外周]
基礎の立上がりがほとんどなく、外周の砂利と外壁がつきそうです。立方体に見えるデザインでそうしているのだと思います。
雨水の飛散と敷地への浸透を考えて周囲に砂利を敷き詰めていると思われます。
内部は-その2内部-につづく
参考
西沢大良建築設計事務所 http://nszw.com/
駿府教会 http://www.sunpukyokai.org/
教会が建て上げられるまで http://geocities.yahoo.co.jp/gl/sunpukyokai/
Posted by 丸山住宅 at 14:54│Comments(0)
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