住宅の考え方「クローゼット派とDIY派」

丸山住宅

2011年08月22日 10:28




最近よく聞く「DIY」はDo It Yourselfの略で、
自分で作ろう!!の意味で、日曜大工っと一般的に言われています。
一番最初から自分で作るのが本来ですが、ニトリやIKEAで本棚や収納ボックスを買って空間を作る意味では
ニトリやIKEAもDIYと言えると思います。

建物を建てる時に備え付けるクローゼット派と
建てた後、自分でIKEA等で選び備え付けるDIY派と空間を作る時に違いがあるので
今回は、新しい住空間の捉え方として個室における「クローゼット派とDIY派」の空間の違いを考えたいと思います。



クローゼット派の個室は、だいたい6帖の洋室(又は和室)に2帖のクローゼット(押入)が備え付けてあります。
利点:あとは荷物を運び込みすぐに住める。
   備え付けてあるので見栄えが良い。
欠点:個性が出せない(好きな家具が置きづらい)。
   壊せないので、家族構成が変わった時に対応出来ない。
   面積が広くとれない。



DIY派の個室は、仕切が極端に少ないです。それ故に広く面積(8帖くらい)がとる事ができます。
利点:家族構成の変化、子供の成長に合わせた家具を自由に置けるので対応しやすい
   個性が出せる。好きな家具を好きなだけおける。
欠点:家具が必要なのですぐに住めない。
   家具の費用が後でかかるので、お金が読めない。
   計画を間違えると住みづらい部屋になる恐れがある。

以前は、個室には必ず1つは収納スペースがある!というのが常識的でしたが   
IKEAのホームページの提案例を見ると四角い箱の何も無い部屋が自分のセンスでとても良く住みやすく出来る事がわかります。
昔と今では住み方や商品のバリエーションが少しずつ変化しています。
僕たち建築家も文化の変化・お客さんの考え方に対応して計画を立てていかなければなりませんが、
住まい手である御施主さんも自分がどのように住みたいか?未来を見据えた家族像はどうなるか?
をじっくり考えて建築家へ話す必要があると思います。

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